電気電子工学コース ディプロマポリシー

便利で豊かな現代社会の実現に電気電子工学は大きな貢献を果たしてきました。 持続可能な社会の実現や高齢化社会における課題解決のため,エネルギー,環境,情報通信,医療・福祉の分野では,より高度なエレクトロニクス技術の開発や活用が求められています。 このような社会要請に応えるため,電気電子工学コースは,“グローバルな視点を持ち,豊かな教養に支えられた人間性,柔軟な適応能力,問題設定・解決能力を有する電気電子工学技術者”の養成をめざし,次のような知識,能力,態度等を身につけた学生に「学士(工学)」の学位を授与します。

知識
1.電気電子工学の基礎知識・技術
2.電気電子工学各分野における専門知識・技術
能力
3.習得した電気電子工学の知識を技術者として応用する能力
4.自ら課題を設定し,その課題を解決できるエンジニアリングデザイン能力
5.得た知識と現実の現象・システムとの対応を認識し,柔軟な適応力をもって真理を追究する能力
6.論理的な記述,口頭発表,討議などを実行でき,外国人を含む他者との意思疎通が可能なコミュニケーション能力
態度
7.主体的かつ自らの行動を考えて課題に取り組む態度
8.電気電子工学の重要性を理解し,強い責任感と高い倫理観を持って行動する態度

入学から卒業まで

1年から4年までの授業

電気工学や電子工学の科学技術は幅広い分野に及びますが,将来の発展に応えられる知識と能力を身に付けて貰うため,基礎的な学習と確かな技術を身に付ける実験を重視しています。 また,国際的に通用する技術者としては幅広い教養と創造性を養う必要があります。 そこで,電気電子工学コースでは「学習・教育目標」を定め,この目標を全ての卒業生が達成できるように,4年間の系統的なカリキュラムを編成しています。

本大学のカリキュラムは,教養基礎教育科目と専門教育科目に大別されています。 さらに,教養基礎教育科目は教養教育科目と基礎教育科目に分かれています。 教養教育科目はものごとの見方・考え方を身につけるための科目で主に1~2年生で学びますが,3~4年生でも学ぶことができるようになっています。 基礎教育科目は数学や物理学などの,専門を学ぶための基礎を養う科目で,1~2年生で学びます。

専門教育科目は1~4年生で学びます。 電気や電子に関する基礎的な科目に加えて,各自の将来の目標,例えば,電気エネルギー,エレクトロニクスデバイス,情報通信,医療機器,ロボットなどの研究開発や製造に向けての応用的な科目を選択履修できるようになっています。 4年生に進級すると卒業課題研究(卒業論文)が課されます。 卒業論文をまとめることが,大学での勉強の総まとめということになります。

大学院 専攻分野の研究教育
学部 専門教育
卒業課題研究,電気電子工学実験,創造工房実習,電気回路学,電気磁気学など
教養教育 基礎教育
数学,物理など

卒業研究の紹介

4年生になると研究室に配属されて,卒業研究やゼミを通して実際に研究を行います。 それまでに学習した専門科目の内容を活かし,4年生で初めて研究の進め方や論文の書き方に親しむことになります。 外国語の論文を読んだり,自分で考えて実験や解析を行ったりすることで,卒業課題研究という一つの仕事を成し遂げる喜びが経験できます。 研究が特に進んだ場合には,全国的な学会で研究成果を発表することもあります。 大学院の学生の中には,自分の研究を.国内外で行われる国際学会で発表する人もいます。

次に示す研究風景は現時点のものです。 4年後には新たな研究の進展で風景が一変するかもしれません。

『汚染土壌からの重金属回収に関する研究』
写真はICPS発光分析装置を用いた土壌中に含まれる元素の定性,定量分析の様子です。
『リチウムイオン電池に関する研究』
リチウムイオン電池の電極材料の開発など蓄電デバイスの高性能化に関する研究を行っています。
『タンネットダイオードを用いた小型イメージングシステム』
タンネットダイオードを用いた小型イメージングシステムを構築し,各種非破壊検査に関する応用研究を行っています。
『液晶パネルの評価・検査装置』
液晶パネルの品質を広範囲で,または顕微鏡的に拡大して高精度で測定・評価する装置を開発しています。
『超音波送波実験』
空中超音波を用いて変位計測をしているところです。他にも非破壊検査への応用や超音波の可視化について研究しています。
『情報通信技術の研究』
光ネットワーク,インターネット,大容量ルータなどの構成原理や性能評価などの研究をしています。
『プローブステーションを用いた試作ICの高周波伝送特性の測定』
研究室で設計・開発した新しいICの特性を確かめています。
『誘導電動機の高効率化に関する研究』
実験の様子とシミュレーションによる電磁界解析の一例です。
『小形モータ制御システム』
小形モータの制御法や各種システムへの応用を研究しています。将来はロボット制御などに用いられます。

卒業課題研究発表会優秀発表賞

電気電子工学コースでは,令和元年度から,卒業課題研究発表会において優秀と考えられる発表を行った学生を表彰しております。 複数の教員が評価指標に基づいて採点を行い,コース運営委員会の議を経て受賞者を決定します。令和2年度は10名が受賞しました。


令和2年度の受賞者と発表題目


新井 和斗 ((倉林)・淀川研究室)
「固体プラズマを利用したサブミリ波帯ビームフォーミングに関する研究」

市村 優貴 (山口・河村研究室)
「円錐状レンズ特性を有する液晶レンズの液晶分子配向分布に関する研究」

鴨澤 秀郁 (田中・室賀研究室)
「畳み込みニューラルネットワークを用いた長時間心電波形からの心房細動検出の試み」

小林 勇人 (田中・室賀研究室)
「ノイズ抑制シート配置による平行2導体MSL間のインターデカップリング機構の解明」

澤 賢佑 (熊谷・富岡研究室)
「リチウムイオン電池に用いるリサイクル正極材に関する研究」

柴田 実那美 (山口・河村研究室)
「水素結合性液晶の電気光学特性と物性値解析に関する研究」

関 雪乃 (佐藤研究室)
「赤外線イメージセンサと透明半導体によるLED信号機の着雪除去システムに関する研究」

髙田 愛香 (齊藤研究室)
「交番磁気力顕微鏡により観察した磁石の単磁区微粒子の磁化方向の解析法に関する研究」

長谷川 侑也 (三浦・松尾研究室)
「ステッピングモータの機械的摩擦による位置決め精度への影響」

藤澤 槙吾 ((倉林)・淀川研究室)
「n-InSbと周期構造を利用したサーキュレータ」

以上10名

令和2年度 優秀発表賞の表彰式



なお,過去の優秀発表賞は以下の通りです。



令和元年度の受賞者と発表題目


石川 拓実 (倉林・淀川研究室)
「電磁波を用いた水溶性物質の高感度検出に関する研究」

伊藤 大河 (熊谷・富岡研究室)
「カーボンブラック/ポリエチレン複合材料の抵抗温度特性におけるアニール処理条件に関する研究」

金本 雄吾 (熊谷・富岡研究室)
「電極活性炭の粒径が電気二重層キャパシタの充放電特性に及ぼす影響に関する研究」

神林 美帆 (田中・室賀研究室)
「照明空間の色を変化させたときの脳波と主観評価に関する検討」

小松 智也 (今野・福田・西平研究室)
「平板状試料を負荷した圧電振動子の連続波駆動時における振動分布の有限要素解析」

作田 裕之 (倉林・淀川研究室)
「固体プラズマ線路を複数利用したアンテナのサブミリ波放射特性」

櫻井 晃平 (今野・福田・西平研究室)
「光学的手法を用いた漏洩Lamb波についての可視化と解析」

嶋田 竜也 (三浦・松尾研究室)
「5相ステッピングモータの高トルク形マイクロステップ駆動法の開発」

成田 裕 (齊藤研究室)
「交番磁気力顕微鏡を用いたソフト磁性薄膜の交流磁場下での磁壁移動イメージング法の開発」

野口 僚太 (山口・河村研究室)
「ポリビニルシンナメート膜による弱アンカリングTN素子の低電圧駆動化に関する研究」

堀川 浩樹 (熊谷・富岡研究室)
「シリコン負極活物質量の異なるリチウムイオンキャパシタの充放電特性に関する研究」

以上11名

令和元年度 優秀発表賞の表彰式

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