三浦・松尾研究室

近年,広い分野で「制御」の重要性が高まっています。 例えば,工場の製造ラインの複雑な制御はもちろん,日常生活で用いるビデオデッキや洗濯機・掃除機といった家電製品に関しても,素早い頭出しや騒音の少ない運転といった様々な要求を実現するために,製品に組み込まれたいくつものモータを精密に制御しなければなりません。

三浦・松尾研究室では,種々の制御対象がより高い性能を発揮できるような制御法の研究を行っています。 具体的には,コンピュータ周辺機器や産業用ロボットの駆動に数多く用いられている小形モータを主な対象とし,これを高精度にかつ効率良く駆動することを目的としています。 その実現のために,脳の内部の働きを模擬することにより知的な制御を可能とするニューラルネットワークや,生物の進化の過程を模擬する遺伝的アルゴリズムといった新たな手法を取り入れ,インターネットなどのコンピュータネットワーク環境における効率の良い制御システムの構築を目指した検討を続けています。

Fig.1
制御用小形モータのひとつ,ステッピングモータ
Fig.2
画像データによるモータの回転角度検出の実験