卒業・修了後の進路

電気電子工学の技術や技能は産業・社会インフラを支える基盤技術であるため,電気電子工学コースには社会の変革や好不況にかかわらず毎年多くの求人があります。

近年は設計開発部門を中心に高度なスキルを身につけた大学院修了者への求人が多く,大学院生自身もインターンシップ参加や情報収集など準備に時間をかけられることから,就職活動を順調に終える学生が多いです。

このため大学院に進学する学部卒業生は理工学研究科内でも多く,大学院進学率はおおよそ50%になります。 もちろん,学部卒業生の就活も順調でした。 進路状況を以下に示します。

進路状況


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学部卒業生の進路

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大学院博士前期課程(修士)修了生の進路

主な進学先

学部卒業生の約5割が本学や他大学の大学院に進学しています。 主な進学先は,秋田大学,東北大学,などです。


主な就職先(学部)(順不同,最近3年間の主な進路)
【電力・電気工事】北海道電力,東北電力,電源開発,関電工,ユアテック
【自動車・自動車部品】マツダ,アイシン,三菱自動車工業,ジェイテクトIT開発センター秋田
【情報・通信】富士ソフト,アット東京,NTT西日本
【製造業】東北芝浦電子,秋田エプソン,京セラ,キオクシア,キオクシア岩手,ウェスタンディジタル合同,ミネベアミツミ,三菱電機エンジニアリング
【運輸・交通】JR北海道,JR東海,ネクスコ・エンジニアリング東北
【公務員】秋田県庁,秋田市役所,大仙市役所,経済産業省東北経済産業局,国立大学法人秋田大学,秋田県高校教諭(工業)

主な就職先(大学院)(順不同,最近3年間の主な進路)
【電力・電気工事】北海道電力,東北電力,日本リーテック
【自動車・自動車部品】アイシン精機,スズキ
【情報・通信】日本システムソフトウェア,NECプラットフォームズ
【製造業】TDK,セイコーエプソン,京セラ,アルプスアルパイン,キオクシア,ウェスタンディジタル合同,ミネベアミツミ,東芝インフラシステムズ,沖電気工業,日本航空電子工業,住友ベークライト,住友重機械工業,日立ハイテク,三菱電機
【運輸・交通】JR東日本

大学卒業及び大学院修了生の仕事の内容

  • 新しい製品や機器の研究開発,設計や製造
  • 製品としては,家電製品,エレクトロニクス製品, コンピュータ,情報機器,医療機器,自動車,音響機器,映像機器,モータ,ロボット,通信衛星
  • 電子部品の研究開発や製造
  • LSI,ダイオード,コンデンサ,センサー,磁気素子,液晶
  • 大規模な設備の設計,建設や保守
  • 電力,通信,放送,発電システム,工場の電力設備,工場の製品製造設備
  • インターネット関係のソフトウェア開発や情報システムの構築と運用
  • 技術系の公務員,教員,技術営業職,起業家など

卒業により取得につながる主な資格など

  • 高等学校教諭一種免許状 (理科,工業)
  • 所定の科目・単位を修得し,卒業すること等により取得できます。
  • 第1級陸上特殊無線技士,第2級海上特殊無線技士
  • 所定の科目・単位を修得し,卒業することにより取得できます。
  • 電気主任技術者
  • 所定の科目・単位を修得し,卒業後所定の実務経験を経ること等により取得できます。
  • 電気通信主任技術者
  • 所定の科目・単位を修得し,卒業すること等により,試験の一部が免除されます。
  • 管工事施工管理技士
  • 卒業後所定の実務経験を経ること等により受験できます。

インターンシップ・進路懇話会(対象学年:2年次)

令和2年度 インターンシップ・進路懇話会の開催報告

電気電子工学コースの2年次学生に対して,「インターンシップ・進路懇話会」を毎年2月頃に開催しています。 この懇話会では,学生の皆さんにとってより良い進路選択ができるように,卒業生・修了生が仕事を通して得た経験から,進路(進学や就職)のアドバイスをお話くださいます。

令和2年度は,この懇話会をオンラインにて2月4日に開催しました。 当コース出身の2名の修了生をお招きし,それぞれ30分程度ご講演くださいました。 その後,大学院博士前期課程の当コース大学院生2名のご講演もいただきました。 当コース教員からは,小原教授(進路指導委員)より令和2年度の就職状況や,齊藤教授(学務委員)よりインターンシップについての説明がありました。

当コース大学院修了生の2名(アルプスアルパイン株式会社に就職の平成28年度修了生と,ファナック株式会社に就職の平成30年度修了生)には,企業における実務での貴重な経験談や,大学院に進学したことのメリットなどについて詳細にお話くださり,2年生の皆さんにとって,とても参考になる内容でした。 また,現役の当コース大学院生の2名から大学院生活の様子や,学部での学業生活との違いなどについて紹介されました。

「インターンシップ・進路懇話会」は「電気電子創生特論」という授業科目の対象でもあり,懇話会に参加した2年次学生の約半数の30名ほどからレポートの提出がありました。 レポートには,「大学院生の先輩のお話で,学部と大学院での研究生活の異なる点がわかりました」などのコメントが多くみられました。 また,修了生のお話から,「大学院での経験が就職後も役に立つことがわかりました」,「このような素晴らしい企業で先輩たちが頑張っていることを知り,自分の将来への考え方も変わりました」などのコメントも多くあり,学生の皆さんが学部卒業後の将来を考える機会となる有意義な進路懇話会でした。

未来のエンジニアを目指している学生の皆さんの将来のビジョンの参考になればと,電気電子工学コースでは「インターンシップ・進路懇話会」を毎年開催しています。 来年度もまた,卒業生の皆さんの素晴らしい経験談に出会えることを楽しみにしています。