ご挨拶


            
              研究室主任 教授 熊谷誠治

 秋田大学電気系は,1910年設置の秋田鉱山専門学校,1949年設置の秋田大学・鉱山学部・鉱山電機学科,さらに鉱山電気学科,電気工学科の流れをくみ,1991年に鉱山学部・電気電子工学科,1998年に工学資源学部・電気電子工学科に至りました。さらに,2010年の大学院部局化に伴い,工学資源学研究科・電気電子工学専攻に,2016年の大学院改組で,現在の理工学研究科・数理・電気電子情報学専攻・電気電子工学コースに変遷しつつ,1世紀に渡り,電気系技術者および研究者を養成してきました。本研究室は,秋田大学電気電子工学コースの電気エネルギー工学分野に所属し,電気エネルギーの発生・変換・貯蔵に関する教育研究を担当しています。

 

 2011年3月に起きた東日本大震災,さらに福島第一原子力発電所事故により,日本および世界のエネルギー政策およびエネルギーシステムは大きく変わりました。太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーの導入,電気エネルギーのより効率的な利用,強まる環境規制に対する自動車の電動化など,社会から電気エネルギー分野の変革が強く要請されています。大規模発電所の運転を基本とする集中型電源から再生可能エネルギーによる分散型電源へのシフト,競争と安全・健全性を両立する電気事業の制度構築,大容量蓄電池を積載する電気自動車の普及など,世界的なエネルギー変革が起こりつつあります。

 本研究室は,エネルギー変革に対する社会要請に応えつつ,特徴ある研究を粘り強く進めていくことで,優れた研究成果を地方から発信していきます。また,企業との共同研究や外部資金の導入を積極的に行うなど,産業界との密接な連携を望んでいます。企業との協同関係のもと,学生の自主性を育みつつ特徴ある研究を進めることで,次世代を担う優れた電気系技術者および研究者を養成していきます。本学のみならず他大学,企業からの大学院入学希望者を歓迎しております。

 

 本研究室は教授1名,特任助教1名,技術職員1名のスタッフで構成され,研究を十二分にできる環境を学生の皆さんに提供しています。研究室に関する問い合わせや見学を随時受け入れると同時に,日頃の研究成果および研究室所属学生の活動などを本ホームページ上で紹介していきます。社会および産業界からの要請に応えるべき研究・教育・社会貢献活動を積極的に進めて参ります。

                                    2018年1月