研究紹介
ヒト(人間)にとって豊かな生活環境の創出を目指して,人間情報工学と環境電磁工学を柱としてエレクトロニクスの応用に関する研究を行っています。
人間情報工学に関する研究(Study on Human Information)
ヒトの活動によって発生する音(音響情報)に着目して,マイクロフォンなどを用いてコンピュータに取り込み,解析・信号処理し,それから得られた知見・特徴と,機械学習を利用したシステムの開発に取り組んでいます。 また,電気信号で検出できる脳波(α波,事象関連電位(ERP)など),心電図,視線の動きなどを計測し,解析・処理することで,それらの中にある特徴(生体情報)を抽出して,得られた結果からヒトの状態や感性(主観評価量など)を推定する方法について研究しています。

和音C(ドミソ)の周波数スペクトルの例(電子ピアノ)

寿司を好み評価せたときの脳波(ERP)の例(被験者11名のERPの総加算平均波形,Pz)
環境電磁工学に関する研究(Study on Electromagnetic Compatibility)
電気信号を利用する電気電子機器を複雑な電磁環境の中で共存して作動させるための学問体系を環境電磁工学(Electromagnetic Compatibility, 通称EMC)といいます。電磁波を利用した装置,コンピュータなどの高い周波数の信号で動作する機器は,不要な電磁波(ノイズ)を放射する(他の電子機器を妨害する)と同時に他から妨害を受ける可能性があります。これからのエアモビリティに必要であろう超軽量電磁波吸収材料について,信号伝搬,電磁波吸収効果などに関する実験および解析(シミュレーション)を行い,機械学習の利用も考慮した研究を進めています。 EMCに関する検討は,信号計測やシステム開発においても非常に重要です。

PCB上に導体板を置いたときの磁界強度分布の例(FDTD法)
主な研究テーマ
これまでの学位論文(卒論他)テーマ
下記で当研究室が紹介されています