サブミリ波レーザ試作3号機ができるまでの様子です。ものづくりが好きな学生のおかげもあり、少々辛い作業も楽しくできました。トラブル発生で気が遠くなることもありましたが、一から作ったものだからこそ何とか乗り越えることができました。ここではサブミリ波レーザの製作過程と、この試作3号機にまつわるできごとをまとめました。

 新型サブミリ波レーザを載せる除振台が明日搬入されます。研究室に広いスペースを作りました。これだけきれいになった研究室は初めて見ました。

サブミリ波レーザができるまで

小武内研究室

 大騒ぎになりましたが、除振台が無事設置できました。これから新型サブミリ波レーザを作ります。

除振台搬入日 2001.3.27

 励起用CO2レーザです。 高出力化のため放電管1m2本直列につないでいます。卒論「高出力サブミリ波レーザの試作と出力の安定化」の一環として進めています。

COレーザ組立 2001.5.20

 サブミリ波レーザの真空容器です。部品点数は少ないですが、私たちの研究室にとっては大きな寸法のものでしたので、設計にはかなり気をつかいました。

サブミリ波レーザ組立 2001.6.1

 CO2レーザがもうじきできそうです。配線・配管類ができました。CO2レーザの冷却水は冷却水循環装置を使用します。

COレーザの配管など完了 2001.6.22

 CO2レーザが発振しました。調整はまだですが、単一波長で出力は70 Wです。

COレーザの動作チェック 2001.6.26

 サブミリ波レーザの組み立てと配管ができました。まずは真空テストです。 

サブミリ波レーザの配管など完了 2001.9.21

 サブミリ波レーザ共振器のミラー調整用のモータの取り付けと駆動回路の動作チェックです。74シリーズのICを駆使して、ステップモータを制御します。この回路は、かなり苦労して作りましたが、その後使わなくなりました・・。

サブミリ波レーザミラー調整モータ  2001.11.29

 ようやくサブミリ波レーザの発振にたどり着きました。当然ながら大はしゃぎです。この時期秋田はいつも大雪になります。

※レーザの実験中は保護めがねをします。  

サブミリ波レーザの発振! 2002.1.26

 シュタルク効果を用いた、CO2レーザの周波数を安定化します。これによりサブミリ波レーザの出力も安定になります。

シュタルク効果を用いた出力安定化の実験へ 2002.9.4

 サブミリ波レーザのレーザ媒質CH3I(ヨウ化メチル)で、サブミリ波レーザが大変なことになりました。これからレーザのオーバーホールです。 卒論発表を目前にして、目の前が真っ暗になりました。 

サブミリ波レーザに被害発生 2003.1.14

サブミリ波レーザその後

 部品を全部ばらして洗浄です。ミラーホルダや真空モータに多少のダメージが有りましたが、致命傷は無いようです。

サブミリ波レーザのオーバーホール 2003.1.15

 何とか修復作業は卒論に間に会いました。シュタルクセルは2代目が失敗に終わり、初代をそのまま利用しています。

気を取り直して実験 2003.2.27

 学園祭の研究室開放の出し物としても活躍しました。レーザという言葉は皆さん知っているのですが、いまいちどんなものかは分かりにくいんだと思います。実際にレーザ光で紙を燃やすと研究の説明より喜んでもらえます。

学園祭の研究室開放 2002.10.5

 学園祭の学部開放がオープンキャンパスと名前を変えましたが、小武内研の出し物は相変わらずレーザです。この年はもう一つの出し物“テルミン”に秋田朝日放送のテレビ取材が来てニュースで放送されました。ついでにこのレーザもテレビ初出演です。

学園祭の研究室開放 2004.10.2

電気電子工学科 2002.1.29

秋田大学工学資源学部電気電子工学科

除振台搬入前日 2001.3.26