サブミリ波帯集積回路の基礎研究

 将来のサブミリ波帯の利用を考えた場合、もっとも望ましい素子の形態は IC であることに疑う余地はありません。 私たちの研究室では、IC化に適した構造として、誘電体イメージ線路の誘電体部分を固体プラズマ材料として使用でき るp形InSbに置き換えられる可能性を検討しています。ミリ波帯(70 GHz)での予備的な実験は既に終了し、 この構造がミリ波帯のイメージ線路になり得る事や、光照射により伝搬特性を制御し得ることを実際に実験により示し ています。サブミリ波帯においてこの構造の伝送線路の損失はミリ波帯以上に小さく、プラズマイメージ線路は十分将来 のサブミリ波帯の伝送線路になり得ることが示されました。現在は 500 GHz 〜 700 GHz のサブミリ波帯での実験を行っ ています。

イメージ線路