マイクロ波〜赤外線における分光分析を用いた生体物質の定量測定に関する研究

 生体関連物質の多くは体液中に存在し, 溶液状態で生体関連物質を高感度に分析することが応用展開へのカギとなります. そこで, 本研究は体表面からの非侵襲測定法を想定し, その基礎研究として, マイクロ波〜赤外領域の電磁波を用いた水溶液状態における, 生体関連物質の定量測定法及びダイナミクス解析を検討しています.

 下図のように, 測定する水溶液や周波数帯域によってスペクトルが異なります. マイクロ波領域(左図)では誘電緩和, テラヘルツ領域(中図)では分子間振動や水素結合, 赤外領域では(右図)分子振動が観測され, これらのスペクトルから水溶液中における溶質分子のダイナミクス解析を行っています.

ベクトルネットワークアナライザによるミリ波領域における反射測定

FI/IR によるテラヘルツ〜赤外領域における反射測定

測定結果