金属周期構造体を用いたテラヘルツ分光分析応用に関する研究

矢印: 右:

100 mm

光学顕微鏡で撮影

メッシュのモデル化

  メタルメッシュはパスバンドを有することが古くから知られており,赤外領域でファブリペロー共振器のミラーなどに使用されてきました[1].パスバンドはメッシュの構造周期と同じくらいの波長の電磁波を入射したときに現れることが知られています[2]

 このメッシュ表面に物質を付着させると,その誘電率に応じてパスバンドのシフトします.シフト量を検出することで,物質の状態(誘電率や配向など)を調べることができます.この方法はテラヘルツ帯での簡便かつ高感度な分析手法として期待できます.またテラヘルツ帯での測定は光の領域に比べ,大きなメッシュを使用できるメリットもあります.

 本研究室では解析・測定の両方面から,この帯域での測定に最適なメッシュの設計,具体的な分光手法の実現を目指しています.

 

参考文献

[1] K.F.Renk and L.Genzel : Appl.Opt.1, 643(1962)

[2] H.F.Ghaemi, T.Thio, D.E.Grupp, T.W.Ebbesen and H.J.Lezec : Phys. Rev. B, 58, 11, 6779(1998)

FDTD解析の様子

メタルメッシュ

 

矢印: 右:

THz

z 方向に伝搬 

:  z 方向に伝搬

:   x y方向 に伝搬