|
固体プラズマ薄板によるサブミリ波偏向特性 |
|
固体プラズマ材料としてn-InSbを挿入した導波管は，磁界を印加することにより，電界変位効果やジャイロエレクトリック効果によって， マイクロ波やミリ波の伝搬方向に変化を与えられることが分かっています[1, 2]． 本研究では, n-InSb薄板による500 GHz帯サブミリ波の伝搬電力の偏向特性をFDTD解析及び実験により検討しています．サブミリ波帯においても磁界印加により電力に偏りが生じることを確認し，また印加磁界強度や磁界の方向によりその偏りの方向を変化させることが可能なことから，この特性を利用したTHz波・サブミリ波帯で使用可能なサーキュレータの研究も行っています[3]．
参考文献 [1] R. Hirota, K. Suzuki, “Field Distribution in a Magnetoplasma Loaded Waveguide at Room Temperature”, IEEE Trans.Vol, MTT-18, No.4, April 1970, pp.188-195 [2] Zee M. Ng, Lionel E. Davis, Robin Sloan, “Measurements of V-Band n-Type InSb Junction Circulators”, IEEE Trans. MTT, Vol. 52, No. 2, February 2004, pp. 482-488 [3] K. Kato, S. Yodakawa, T. Obnai, “Submillimeter Wave Power Distribution in a Slot Line Loaded with a Thin InSb Slab”, IEICE Technical Report, MW2005-134, pp.37-42. |
